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失くしたもの・・・ [過去のお話]


40年前?の夏の出来事です。


私は山手線に乗車しておりました。電車のつり革につかまっておりました。

窓から見える景色は暗くてよく見えません。

暗い窓には、たまに自分の姿が映るようなこともあります。

手に持っていたバッグらしきものは、長方形のかごのようなものでした。

何となくですが、人の気配を感じたような気もします。

最寄り駅に着きましたが、定期券がありません。

乗車賃を支払い、駅の伝言板に定期券を拾った方は届けてくれるように

お願い文を書いて家路に着きました。


次の日、私は乗車券を購入し目的地に向かいました。

忘れたのだろうと思っていた定期券はそこにはありませんでした。


おっちょこちょいのせいで、往復〇〇円かかるし、面倒だし

困ったなぁ、もったいないの思いでいっぱいでした。


駅の伝言板を見たり、定期券が届いていないかを聞いたりして

数日過ごしておりました。


そんな折、ある日、看護婦さんが病室にきて

「〇〇さん、警察から電話です」と言うではありませんか!


(ええっ!!なんで?私何にも悪いことなどしてないし・・・)

心臓がバクバクしてきましたが、受話器をとり


「もしもし?」


電話の向こうの警察官は


「あなたは、定期券を失くしていませんか?」と言うのです。


(えっ!!どうして、分かるの?)


感のいい人なら、もう判ると思います。

私は人生で初めて、スリにあったのでした。


拾得物ではないので、簡単にいきませんでした。

新宿警察署に出向いて、そこで調書を書いてようやく

戻ってきた定期券でした。


捕まったスリは男性で、高級なバッグとか人から奪った品?

の中に、私の定期券があったという事でした。


(なんで?!定期券を盗んだってお金にならないのに。

  なぜ?わたし?お金持ちを狙うはずなのに・・・)


そんな疑問をぶっつけていたわたしでした。


定期券入れには、定期券のほかに何かを入れていたのです。

それで、ちょっとだけ分厚くなっていたため、お札が

入っているかもしれないと思ったそうなのです。


記憶があいまいな点はありますが、人生初

電車の中で、スリに遭ってしまったことの思い出です。


電話で言われたのが、

「その日に着ていた恰好をしてきてください」でした。


拾得物と違って、定期券が戻るのに少し時間はかかりましたが

スリの犯人が捕まらなかったら、戻ってこなかったでしょう。

そういう意味では、私は運がいいのでしょう。(*^-^*)

 


そのころのわたしは旦那さんが病院に入院していたので

毎日のように通っていました。



       20190916_213205.jpg



病室で撮った写真です。(スカシテいて、気取っていますね)

 

ちなみに、スリにあった時の恰好です。














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