薄い

洗面台の前で、

鏡に映った自分の顔をみて

しみじみ思ったことは？

 

 

ぁああ、（薄くなったわねぇ…）「ふうっ…」

 

 

まあ、薄くなるものはいろいろありますが

 

その時の私の場合は眉毛でして…

眉毛の中に白髪が混じっていて…

 

男性ではありませんが、あごひげ？みたいに

生えている短い毛も、なんと！

黒色からすっかり白色に変化していて…

 

つまり、白から灰色を経ずに、

いきなり白へ変化してしまったのです 。

 

目立たないと言えば目立たなくて

それはそれで、無精者のわたしは

喜んでいいことかもしれませんが 

 

老化現象は、あらゆるところに出始めているのです。

 

四大苦は「生老病死」などと言いますが

その、「老」には抗えないことを実感した次第です。

 

体力、気力、集中力その他もろもろの衰えを

日々実感しております 。

 

悲観したり、それを受け入れられなくて

もがいたりすることはありません。

それらをそのまま受け入れて、

自然に任せるかのように、他人事のように？

自分の前を通り過ぎるのを、見ている感じです。

 

 

「薄いこと」って、悪いことばかりではなく

よいことだってあるとは思いますが

 

 

影が薄くなって 、薄くなって

わたしの存在自体が

無くなってしまうのも（どうなんだろう？）

 

誰からも、忘れ去られてしまっても

わたしは、一向に構わないけれど

ちょっと、寂しすぎるかしら？

 

愛犬と言う相棒と言うか家族が居る。

また、実際に家族もいる。

 

生きていれば、影が薄くなっても

彼らは、私の存在を見守ってくれるのではないかしら？

そんな、期待がよぎる。

 

そして、期待することが出来るうちは

まだまだ、まだまだ…

 

わたしは、生かされていて

生きていること自体が、奇跡なのだから

こんなに、ありがたいことは無い。

 

そう思うと、怖いものも少なくなる。

死ぬのは、怖いけれど

それさえも、それなりに受け入れられるように

なるかもしれない。

 

生きることと、死ぬことはセットであり

病気と老化は「苦」に入ると言うなら

 

「苦」を「楽」に、変換出来たら

どんなに素晴らしいことか！

 

 

６５歳と〇ヶ月の現在

そんな心境になれたことは

 

良いことなのか

悪いことなのか

 

熱いものからは

離れつつあって

 

仕事でも遊びでも趣味でも

その他いろいろ？

 

熱い感情も含めて

夢中になれることも無くなり

ちょっと寂しさを感じている。

 

好奇心はまだ持ち合わせている。

好きなことをして、好きな食べ物を食べて

のんびり、まったり、恙無く

過ごせたら、最高だなぁ…と、つくづく思う。

 

マイブームも無いかな？

 

春の日に、熱くなれるものを

探しに、出かけるのも悪くないかもしれない。

見つかるかどうかは分からない。

 

 

空を見ているのは、飽きない。

ぼんやりしているのも、飽きることは無い。

 

また、最高級の幸せは、眠ることでもある。

 

睡眠欲はいけない？

惰眠をしてはいけないと言われたら

わたしは、どうしようもない。

クズのような人間と言われているようで辛い。 

 

 

人の言うことなどに、左右されず

自分の幸いをこれからも、追及する。

 

怠け者バンザイ（笑顔） 

 

いつの間にか、「薄い」から、かけ離れてしまっていました。

 

「薄い」バンザイ（笑顔）